米国の「プロジェクトX」/成功者の失敗に学ぶ/東大生のノート術...【出版社イチオシ6冊】
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<これからの企業広告、つい使ってしまう「もったいない」言い方、「今」を充実させる方法......。各出版社がいま最もおすすめする6冊を紹介>
各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。
TROUBLE MAKERS トラブルメーカーズ 「異端児」たちはいかにしてシリコンバレーを創ったのか?
著者:レスリー・バーリン
翻訳:牧野洋
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本書は、訳者の牧野洋さんの表現を借りれば「シリコンバレーの『プロジェクトX』」です。起業とイノベーションの世界一の舞台であるシリコンバレー。それが創り出される過程を描いたドキュメンタリーですから、面白くないわけがありません。
主役は7人の「トラブルメーカー(問題児)」たち。スティーブ・ジョブズのような有名人ではなく、日本ではもちろん、アメリカでもあまり知られていない彼らが、知恵と勇気を発揮して既成のビジネスの枠を突破していく様子が生き生きと書かれています。
一人ひとりの物語が時間を追って交互に展開されていくという巧みな構成で、700ページを超える大作ですが、ワクワクしながら読み進められます。ページをめくる手が止まらない圧倒的な面白さを味わいながら、ビジネスについても多くの示唆を得ることができる本書、本当にお買い得だと思います。ぜひ、お読みください。
(編集担当 藤田浩芳)
広告がなくなる日
著者:牧野圭太
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
「広告がなくなる日」。刺激的なタイトルですが、これは文字通り「広告がこの世から消えてなくなる」という意味ではありません。Web/SNSがインフラ化した現代、企業がこれからも生活者から支持され続けるためには、その広告活動も、従来から考え方・あり方を変える必要があることを提言しています。
多くの企業にとって「広告」は、商品・サービスを販売するための「コスト」と考えられてきました。本書では、そのような従来型の広告ではなく、広告費やアイデアを、商品・サービスの「生産」そのものに傾けることで、予算の多寡に依らず「広告」としても機能する、これからの広告のあるべき姿について言及しています。
また、その具体として、PRODUCT、PRESENT、PROJECT、JOURNALISM、ACTIVISM、BEHAVIORという、6つの広告クリティブのあり方を実例と共に示しています。
さらに、本書は途中から本の向きを変えて縦に開く構造となっていて、プレゼンテーションを見るかのように読むこともできます。企業の広告・宣伝ご担当者、広告業界従事者の方をはじめ、多くの方におすすめしたい書籍です。この新しい読書体験も含めて楽しんでいただければ、嬉しく思います。
(社長室 高橋孝介)