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日本企業シャープ、目の付け所が甘かった? マスク販売サイト混雑でスマート家電にも影響
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シャープが生産するマスクの個人向け販売が同日午前、インターネット上で始まった。写真は同社のロゴ。2016年2月に都内で撮影(2020年 ロイター/Yuya Shino)
シャープが生産するマスクの個人向け販売が21日午前、インターネット上で始まった。同社の電子商取引(EC)サイトでは午前10時に購入受付を開始し、アクセスが集中しつながりにくくなった。スマホから家電を操作するスマート家電向けのサービスもつながりにくくなり、サーバーを一部供用していることから、影響が波及したとみられる。
マスクの受付サイトが混雑する中で、エアコンや電子レンジなどの白物家電をインターネットを通じてスマホから操作できるサービスもつながりにくくなった。マスク購入のために必要な会員登録サイトと家電をネットで操作するための登録サイトがサーバーを一部共有しており、サーバーへの高負荷が影響したようだ。
同社の広報担当者は「マスクには大きな反響を頂いたが、ご迷惑をおかけすることになり申し訳ない」とコメント。詳細な原因については調査中としている。
シャープのマスクは当初、1日あたり3000箱(15万枚)の販売とし、生産能力の増強に伴い同1万箱(50万枚)を目指す。5月10日まで毎日午前10時に在庫を補充する。
不織布マスクでウイルス飛沫や微粒子を99%カットするという。1箱50枚入りで2980円(税抜、送料別)。購入日を含め3日間は再購入できない。送料は全国一律660円。
シャープは政府の要請を受けて三重工場でのマスク生産を2月28日に決め、3月31日から政府向けに出荷を開始した。
*内容を追加しました。
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