チャイナ・アズ・No1でもあわてるな
2014年10月22日(水)14時51分
米コンサルティング会社ローディアム・グループで中国を担当するペイペイ・パオは、GDPには環境や社会関連のコストが反映されないため、エコノミストは別の指標を必要としていると語る。「国力や生産性の指標としてGDPを使うことは問題視されるようになってきた」
中国とアメリカの経済を比較するときにPPPベースと名目GDPを区別することには、やがて意味がなくなるだろう。エコノミスト誌の予測によると、中国経済は今も年間成長率が高いため、20年には名目GDPでもアメリカを抜くという。
それでもアメリカは、1人当たりGDPでは大幅に勝るはずだ。昨年はアメリカが中国の5倍以上あった。
今回のIMFの発表に政治家がどんな説明を加えようと、一般のアメリカ人はあまり驚かないだろう。ピュー・リサーチセンターによる最近の世論調査では、既に中国が世界最大の経済大国だと思っているアメリカ人が半数近くに達している。
[2014年10月21日号掲載]
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