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自動車タタ自動車の「ナノ」は炎上する
欧米への輸出を控えたナノが燃えている。文字通り!
21世紀のビートル? 09年3月のジュネーブモーターショーで、タタは欧州仕様の「ナノヨーロッパ」を発表した Valentin Flauraud-Reuters
「インドの燃えるタタに注意せよ」──こんな記事を書く日が来ようとは。まあ、仕事だから仕方がない。
一部の読者はご存知の通り、私はインドの自動車メーカー、タタ・モーターズが08年1月に超低価格自動車「ナノ」を発表したとき、そのアイデアに真っ先に飛びついたナノ狂い、いや熱烈なファンだ。今後数年以内に欧米市場にも輸出される予定のナノは、フォルクスワーゲン「ビートル」の21世紀版になると思っている。
それでも、インド亜大陸で生まれた3000ドルの世界最安車が、安全面でもスバルに匹敵する名車になるという幻想はもっていなかった。そしてどうやらナノには、時々炎上するという不幸な習性があるらしい。自分の車でいくらなんでもこれは勘弁してほしい(とくに満タンの場合には)。
火を噴く写真がネットに
オンライン自動車雑誌ジャロピンクのウェス・サイラーが燃え上がるナノの写真を載せ、さらに3台のナノが立て続けに炎上したという「インディアンオート」の記事に導いてくれたことに感謝したい。
タタ・モーターズは、ナノが火を噴く原因はまだわからないとしており、リコール(回収・無償修理)も発表していない。トヨタ自動車の経験から何も学ばなかったとみえる。
*The Big Money特約
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