- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 日本の「コロナ出口戦略」における3つの問題
日本の「コロナ出口戦略」における3つの問題
仮にそうであれば、こうしたグラデーションをそもそも認めるところから出発したらどうでしょうか。つまりこの多様性のある状態をそもそも認めてしまうのです。その際に、感情論派はメンタル分野のハイリスク層だと考えれば、高齢者や既往症のある人と一緒のグループとして考え、そしてその存在を認めることができます。
つまり、対策の強度として、10のグループ、8のグループ、6のグループが多様性として存在するということを相互に認め合うのです。その上で、例えばオミクロンで飛沫対策は意味が薄くなったとか、治療薬が普及して重症化リスクが抑制できた、あるいは感染経験+ワクチン接種の全体として集団免疫の壁がやや機能し始めたといった「全体的な対策の必要性」が変化したら、対策の強度が「10、8、6」だったのを「7、5、3」に緩和するように政府やメディア、地方、教育現場などで誘導するのです。
もちろん、多様性の確保といっても、人種や性自認などのように絶対的な平等性が理念として確立している問題とは違います。特に高リスク層や、敏感な感情論層からは、感染対策を緩和しているグループは「感染拡大を許す脅威」と見られがちですし、反対に対策緩和派からは感情論から「安心」にこだわる層は「非科学的で経済と社会の敵」として批判されてしまいます。
ですが、どう考えても日本の場合は中途半端な集団免疫と、中途半端な接種率を抱えて、これからもコロナ対策は長期戦になりそうです。その長期戦を「気が付いたらノーマルに戻っていた」とするためには、やはり相互に多様性を包摂するという姿勢が必要と思われるのです。
熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか? 2025.07.02
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26
イラン攻撃への関与で真っ二つに割れるトランプ支持層 2025.06.18
天才的なヒラメキとともに躍動する姿を見せ続けた......長嶋茂雄の愛された時代 2025.06.04
混乱回避に成功した米ニューアーク空港と航空行政 2025.05.28
「外国免許切替」制度の厳格化は必要、だが事故防止はまた別の問題 2025.05.21
-
「外資系」ITヘルプデスク「英語:中級以上」/ITコンサルティング
エイラシステム株式会社
- 東京都
- 年収400万円~650万円
- 正社員 / 契約社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
外資系サーバー 構成見積支援業務/テレワークあり 外資系サーバー 構成見積支援業務/ITサービス会社/Excel
株式会社スタッフサービス
- 東京都
- 月給23万5,000円~
- 正社員
-
外資系案件担当/SNSマーケティングのコミュニケーションプランナー/東/英語力を活かせる仕事
トランス・コスモス株式会社
- 東京都
- 年収360万円~620万円
- 正社員