日本の観光政策は間違いだらけ、「クールジャパン」の名称は自画自賛で逆効果だ
しかし、このような国内向けのメッセージと、実際の国際的なメッセージを混同してはいけません。「外国人が日本を愛している」「外国人がカッコイイと思っているのはこれだ」という番組を、そのまま翻訳して海外に向けて発信するのは、非効率です。
国内向けのマイ・ジャパンのメッセージと海外向けのユア・ジャパンのメッセージを分けて考える必要があります。
まずはこの自分たちのマイ・ジャパンの観点を理解し、手放すことが必要です。日本の多くの取り組みはセルフ・イメージにこだわりが強く、マイ・ジャパンの観点を手放すことがなかなかできません。
中野区から見るインバウンド
企業はしばしば、国際社会からどのように見られたいかというビジョンを持っています。そして、ターゲットとなる市場がこのビジョンを当然受け入れてくれるものと仮定して、 マーケティングを設定しようとします。
残念ながら、この方法がうまくいくことはほとんどありません。実際に、私が観光大使をしている中野区を例に挙げて見てみましょう。
中野区は素晴らしい街です。有名なレゲエ歌手のボブ・マーリーが、1979年に日本公演を行った中野サンプラザがあり、哲学堂公園のような美しい公園や、新井薬師のような素晴らしい寺院もあります。
また、徳川綱吉の時代には、生類憐みの令の制定に伴って約30万坪の敷地に10万頭もの犬が飼育されていた犬の保護施設「お囲い御用屋敷」が設置されるなど、非常に興味深い歴史もあります。
一方で、海外の観光客が、東京を観光しようと考えたときに、中野区をすぐには思い浮かべないことも認識しています。私は観光大使としてこの状況を変えようと、各地で中野の魅力を紹介してきました。
たしかに、中野区には素晴らしい公園やお寺、歴史がありますが、それは東京の他の区にも存在します。それらを観光客にアピールしようとしてもあまり効果は期待できません。
例えば、外国で美味しいワインを飲みたいアメリカ人がいたといます。もし予算に余裕があれば、そのアメリカ人は日本を訪れることを選ぶでしょうか?
日本のワインは、たしかに美味しいですが、ワインにしか興味がないインバウンドは、より知名度のあるフランスに行くことを選ぶでしょう。日本にすでにいるインバウンドのワイン愛好家なら山梨県に行くかもしれませんが、まだ日本に来ていない外国人観光者ならば、ワインを理由に来日する例はとても少ないでしょう。
そのわけは、日本のワインが悪いということではなく、彼らの需要を日本よりもフランスのほうが満たしてくれるからです。
もし私の知り合いが、東京を観光するのに十分な時間がなく、一度に公園とお寺を見たいとしたら、私でも浜離宮や浅草寺を紹介します。いくら私が中野観光大使だからと言っても中野を提案することは良心的とは言えません。
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