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コロナワクチン接種、イギリスでは59歳の筆者にも回ってきた!その現実
先進7カ国(G7)中で唯一、接種が始まっていない日本。米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したmRNAワクチンについて、厚生労働省は12日、薬事・食品衛生審議会の部会を開き、緊急使用を妥当と判断する見通しだ。15日に正式承認し、国立病院機構などの医師や看護師から接種を始める。
世界ではアメリカ、中国、EU、イギリスでワクチンの集団予防接種が急ピッチで進められている。11日現在、世界全体で1億5149万回分の接種が行われた。100人当たりの接種回数では中東のイスラエル69.46回やアラブ首長国連邦(UAE)47.37回が先行している。
英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの報告書は「ワクチン忌避は一部の先進国におけるワクチン展開に大きな影響を与える恐れがある。 フランスと日本は最近の世論調査では人口の約半数が接種を望んでいない」と指摘。その一方で「大きな問題なく接種が広がれば、この傾向は変わるかもしれない」と分析する。
感染者数は激減
今年後半にはアメリカ、EU、イギリスで広範囲のワクチン接種が終了するが、日本は来年半ばにずれ込む。世界全体では23年以降まで接種が続いている。現在のワクチンを回避する南アフリカ・ブラジル変異株が出現していることを鑑みると、東京五輪・パラリンピックの開催がいかに難しいかが一目瞭然になる。
100人当たりの接種回数で世界一を走るイスラエル。射ったのはファイザー製ワクチンで、2回目の接種を受けた約75万人のうちコロナに感染したのは60歳以上の531人(0.07%)、入院を要したのは38人(0.005%)に過ぎなかった。
他の研究でも2回の接種を終えた16万3千人のうち感染したのは31人、ワクチンを接種していない対照群では6500人近くに達した。有効性はファイザーが公式に発表した95%に近い92%で、mRNAテクノロジーを使ったファイザー製ワクチンの有効性が極めて高いことが改めて実証された。
では安全性はどうなのか。ノルウェー政府の発表(1月19日)によると、ファイザー製ワクチンを巡って同国で介護施設や在宅介護の高齢者23人が接種から1週間以内に死亡した。
介護施設では毎週平均して約300人が死亡しているため、同国保健相は「介護施設の入所者のほとんどは、深刻な基礎疾患を抱えているか、人生の最終段階にある。報告された死亡者は高齢者、非常に虚弱な患者、終末期の老人ホーム居住者だ。これはワクチンの安全性を懸念する原因にはならない」と語る。