- HOME
- コラム
- Edge of Europe
- カトリックかプロテスタントか......聞くに聞け…
カトリックかプロテスタントか......聞くに聞けない北アイルランドのタブー
北アイルランドの人々には特有のなまりがある。それは「アイルランドなまり」とも「イギリスなまり」とも違う、「北アイルランドなまり」だ。表現しづらいがほとんどのイギリス人が、聞いた瞬間に判別できる。言っていることが分かりにくい訳ではないが、イングランド人にとっては「変に」聞こえる。少々鼻音がかっていて、母音が独特で、音節全体を「飲み込む」ようにしてしゃべる癖がある。たとえば、「Northern Ireland(北アイルランド)」は「ノーン・アイアン」のように聞こえる(彼らはよくジョークとして自分たちのことをこう呼んでいる)。
興味深いのは、あることにおいては例外的に「統一アイルランド」が存在すること。ラグビーだ。他のスポーツとは違い、北アイルランドとアイルランド共和国は統一チームを結成している。そのため、統一チームがラグビーワールドカップで試合をするときには、2つの国歌を持つチームだけに、どちらの国歌も流れない。代わりに、特別なアイルランドラグビー賛歌が演奏される(むしろ僕はこちらのほうがいい曲だと思う)。
でも、アイルランドの首都ダブリンで試合をするときには、まずアイルランド共和国国歌が流れてからラグビー賛歌が流れるのが伝統だ。どの選手が北アイルランド出身かは一目瞭然。最初の曲は(礼儀正しく立っているが)歌わず、ラグビー賛歌の方では進んで歌っているからだ。
元アイルランド代表主将のローリー・ベストもそうだった。彼は偶然、もう一人の偉大な北アイルランド出身スポーツ選手であるサッカーの故ジョージ・ベスト選手(プロテスタントだった)と同じ名字だ。そしてさらに、下の名前はこちらも偉大な北アイルランド出身スポーツ選手であるゴルファーのローリー・マキロイ(カトリック)と同じだ。
お手軽スポーツ賭博がイギリスを蝕む 2025.04.02
もうアメリカにタダ乗りできない...トランプ2期目でさすがに欧州が目を覚ました 2025.03.19
イギリス流のトランプ操縦術が始動 2025.03.05
移民の多い欧州の国々で増え続けるテロ事件...「防止」組織はテロを止められるのか 2025.03.01
政治改革を「いかにもそれやらなそう」な政党がやるとどうなるか 2025.02.15
「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも 2025.02.07
煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄道網が次々と「再国有化」されている 2025.01.22
-
東京/外資系アカウント向けソリューション営業・グローバルシェアトップ企業/英語を活かせる
ジョンソンコントロールズ株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
経理財務/経理・財務/外資系フォワーダー/英語が活かせる
株式会社言語サービス
- 東京都
- 年収500万円~750万円
- 正社員
-
品川本社/ベンダーファイナンス営業 大手外資系ICTベンダー/業界未経験歓迎・リモートワーク可
NECキャピタルソリューション株式会社
- 東京都
- 年収400万円~630万円
- 正社員