ニュース速報
ワールド

メキシコ中銀、3月会合でも0.5%利下げの可能性=議事要旨

2025年02月21日(金)11時14分

 2月20日、メキシコ中央銀行は、今月の金融政策決定会合の議事要旨を公表し、景気の先行き懸念から政策金利を引き続き50ベーシスポイント(bp)引き下げる可能性があると明らかにした。写真はメキシコ中銀。メキシコシティ で昨年4月撮影(2025 ロイター/Henry Romero)

Natalia Siniawski

[メキシコ市 20日 ロイター] - メキシコ中央銀行は20日、今月の金融政策決定会合の議事要旨を公表し、景気の先行き懸念から政策金利を引き続き50ベーシスポイント(bp)引き下げる可能性があると明らかにした。次回決定会合の結果発表は3月27日。

中銀は昨年3月、記録的な高水準だった政策金利(11.25%)の引き下げを開始。25bpの利下げで、その後も同じペースだったが今月6日、下げ幅を2倍の50bpに拡大したと発表した。インフレの落ち着きに加え、直近の国内総生産(GDP)が小幅ながらマイナスに転落したことを受けた措置だった。

議事要旨では、理事の1人がインフレ率鈍化(ディスインフレ)の進展を踏まえ「次回の決定会合で同様の金利引き下げが検討される可能性がある」と踏み込んだ。ほとんどの理事が景気に懸念を表明し、議論の焦点となっていた。

また議事要旨では、メキシコ経済を取り巻く環境について、世界的に引き続き先行き不透明感がぬぐえていないと分析。特に1月に発足した米新政権の政策変更に伴って影響を受けかねないと言及し、こうしたことが予想を下回る成長見通しにつながり、インフレ率に下押し圧力がかかる可能性があると指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-AIが投資家の反応加速、政策伝達への影響不明

ビジネス

米2月総合PMI、1年5カ月ぶり低水準 トランプ政

ワールド

ロシア、ウクライナ復興に凍結資産活用で合意も 和平

ワールド

不法移民3.8万人強制送還、トランプ氏就任から1カ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中