メキシコ中銀、3月会合でも0.5%利下げの可能性=議事要旨

2月20日、メキシコ中央銀行は、今月の金融政策決定会合の議事要旨を公表し、景気の先行き懸念から政策金利を引き続き50ベーシスポイント(bp)引き下げる可能性があると明らかにした。写真はメキシコ中銀。メキシコシティ で昨年4月撮影(2025 ロイター/Henry Romero)
Natalia Siniawski
[メキシコ市 20日 ロイター] - メキシコ中央銀行は20日、今月の金融政策決定会合の議事要旨を公表し、景気の先行き懸念から政策金利を引き続き50ベーシスポイント(bp)引き下げる可能性があると明らかにした。次回決定会合の結果発表は3月27日。
中銀は昨年3月、記録的な高水準だった政策金利(11.25%)の引き下げを開始。25bpの利下げで、その後も同じペースだったが今月6日、下げ幅を2倍の50bpに拡大したと発表した。インフレの落ち着きに加え、直近の国内総生産(GDP)が小幅ながらマイナスに転落したことを受けた措置だった。
議事要旨では、理事の1人がインフレ率鈍化(ディスインフレ)の進展を踏まえ「次回の決定会合で同様の金利引き下げが検討される可能性がある」と踏み込んだ。ほとんどの理事が景気に懸念を表明し、議論の焦点となっていた。
また議事要旨では、メキシコ経済を取り巻く環境について、世界的に引き続き先行き不透明感がぬぐえていないと分析。特に1月に発足した米新政権の政策変更に伴って影響を受けかねないと言及し、こうしたことが予想を下回る成長見通しにつながり、インフレ率に下押し圧力がかかる可能性があると指摘した。