ニュース速報
ワールド

米ワクチン諮問委、2月下旬の会合延期 ケネディ厚生長官就任で

2025年02月21日(金)10時24分

 2月20日、米厚生省(HHS)広報担当のアンドリュー・ニクソン氏は、2月下旬に予定されている疾病対策センター(CDC)のワクチン接種に関する諮問委員会(ACIP)の会合が延期されたことを認めた。ジョージア州アトランタで2014年撮影(2025年 ロイター/Tami Chappell)

Dan Levine

[20日 ロイター] - 米厚生省(HHS)広報担当のアンドリュー・ニクソン氏は20日、2月下旬に予定されている疾病対策センター(CDC)のワクチン接種に関する諮問委員会(ACIP)の会合が延期されたことを認めた。ワクチンに懐疑的なロバート・ケネディ・ジュニア氏が厚生長官に就任したことで、トランプ政権のワクチン政策に新たな不透明感が漂っている。

ニクソン氏はACIPの作業部会について、会合前にパブリックコメント(意見公募)を行うために延期すると述べた。その上で、ACIP作業部会は今月スケジュールに従って会合を開き、次回のACIP会合で発表する予定だと説明した。

ACIPは通常、年に複数回開催され、科学的データを検討し、CDC長官に提言する。会合は26日から3日間開催され、政府の重要なワクチン配布プログラムの下でインフルエンザ予防接種をどう扱うかなどについて話し合われる予定だった。

ケネディ氏は自身が「反ワクチン派」であることを否定し、国民の予防接種を妨げないと発言している。

共和党上院議員で医師のビル・キャシディ氏は今月、ケネディ氏は「ACIPを変更することなく維持する」と公約することで、キャシディ氏の支持を取り付けたと明らかにしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-AIが投資家の反応加速、政策伝達への影響不明

ビジネス

米2月総合PMI、1年5カ月ぶり低水準 トランプ政

ワールド

ロシア、ウクライナ復興に凍結資産活用で合意も 和平

ワールド

不法移民3.8万人強制送還、トランプ氏就任から1カ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中