米ワクチン諮問委、2月下旬の会合延期 ケネディ厚生長官就任で
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2月20日、米厚生省(HHS)広報担当のアンドリュー・ニクソン氏は、2月下旬に予定されている疾病対策センター(CDC)のワクチン接種に関する諮問委員会(ACIP)の会合が延期されたことを認めた。ジョージア州アトランタで2014年撮影(2025年 ロイター/Tami Chappell)
Dan Levine
[20日 ロイター] - 米厚生省(HHS)広報担当のアンドリュー・ニクソン氏は20日、2月下旬に予定されている疾病対策センター(CDC)のワクチン接種に関する諮問委員会(ACIP)の会合が延期されたことを認めた。ワクチンに懐疑的なロバート・ケネディ・ジュニア氏が厚生長官に就任したことで、トランプ政権のワクチン政策に新たな不透明感が漂っている。
ニクソン氏はACIPの作業部会について、会合前にパブリックコメント(意見公募)を行うために延期すると述べた。その上で、ACIP作業部会は今月スケジュールに従って会合を開き、次回のACIP会合で発表する予定だと説明した。
ACIPは通常、年に複数回開催され、科学的データを検討し、CDC長官に提言する。会合は26日から3日間開催され、政府の重要なワクチン配布プログラムの下でインフルエンザ予防接種をどう扱うかなどについて話し合われる予定だった。
ケネディ氏は自身が「反ワクチン派」であることを否定し、国民の予防接種を妨げないと発言している。
共和党上院議員で医師のビル・キャシディ氏は今月、ケネディ氏は「ACIPを変更することなく維持する」と公約することで、キャシディ氏の支持を取り付けたと明らかにしている。