NATO加盟国、6月までに国防費GDP比2%達成必要=米補佐官
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2月20日、米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当、写真右)は、6月に予定される次回の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議までに、NATO加盟国は国内総生産(GDP)比2%を国防費に充てる必要があると言明した。2月4日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 20日 ロイター] - 米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)は20日、6月に予定される次回の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議までに、NATO加盟国は国内総生産(GDP)比2%を国防費に充てる必要があると言明した。
ウォルツ氏はホワイトハウスでの記者会見で、「トランプ大統領はこの点を明確にしており、最低限の条件は満たされる必要がある」と指摘。「6月のNATO首脳会議までに全加盟国が達成する必要がある」と述べた。
またロシア・ウクライナ戦争を巡っては、ウクライナのゼレンスキー大統領は交渉のテーブルに戻り、米国が提供した軍事援助に相当する鉱物資源を提供する合意を結ぶ必要があるとの考えを示した。
ゼレンスキー大統領は19日、米国が軍事援助の見返りにウクライナに5000億ドルの鉱物資源提供を要求したことを巡り、米の支援はその額に遠く及ばず、具体的な安全保障条項も含まれていないと発言。「私はウクライナを守る。国を売ることはできない」と述べた。