米拘束のロシア人解放 米国人教師措置の見返り=大統領府報道官
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ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、米国で拘束されていたロシア人が解放されたと発表した。2017年4月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は12日、米国で拘束されていたロシア人が解放されたと発表した。ロシアで拘束されていた米国人の男性教師が解放された措置の引き換えだと説明し、米政権との信頼関係の構築に役立つ可能性があるとしている。
ペスコフ氏は、解放されたロシア人は数日中にロシアに帰国するとし、それまで氏名は公表しないと述べた。
米国人教師の解放は、第2次トランプ米政権の発足後、ロシアとの初めての合意事項となった。トランプ米大統領は、ロシアとウクライナの停戦に向けて「非常に重要な要素になり得る」と述べた。
ペスコフ氏は拘束者の解放に関する合意は「非常に綿密な交渉作業」の結果だと説明。トランプ氏に発言に関しては「こうした合意が突破口になるのは難しい。ただ、現在最低水準にある相互の信頼関係を築くためのステップになる」と述べた。
トランプ氏とロシアのプーチン大統領はいずれも、ロシアとウクライナの戦闘停止に向けたトランプ氏の考えについて協議したいとの意向を示している。しかし、首脳会談の日程は発表されていない。
トランプ氏は12日にもう1人が解放されると発言したが、ペスコフ氏はさらなる解放の可能性についてはコメントを避けた。
解放された米国人教師は、63歳のマーク・フォーゲル氏。ロシア国内の空港で大麻所持が発覚したとされ、麻薬密輸罪で懲役14年の判決が出ていた。