ブラジルの1月CPI鈍化、中銀は利上げサイクル継続へ
2月11日、ブラジル地理統計院(IBGE)が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化したものの、前年比上昇率は依然として中央銀行の目標上限を上回り、来月の追加利上げ観測を変える内容ではなかった。写真はブラジルのサンパウロにあるスーパーマーケットで昨年11月撮影(2025 ロイター/Amanda Perobelli)
[サンパウロ 11日 ロイター] - ブラジル地理統計院(IBGE)が11日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化したものの、前年比上昇率は依然として中央銀行の目標上限を上回り、来月の追加利上げ観測を変える内容ではなかった。
CPIは前月比では0.16%上昇と12月の0.52%上昇から鈍化し、ロイターがまとめた市場予想と一致した。
1月としては通貨レアルが1994年に制定されて以来の低い伸びとなった。住宅用エネルギー料金の控除を背景に電気料金が大幅に低下したことが要因。
前年比では4.56%上昇。前月は4.83%上昇だった。
ブラジル中銀はインフレ目標を3%プラスマイナス1.5%ポイントとしており、インフレ率を目標に戻すため金融引き締めを続けている。
中銀は1月、2会合連続となる100ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、3月にも同幅の利上げを行う見通しを示した。
キャピタル・エコノミクスのキンバリー・スペルフェクター氏は最新のインフレ指標が「100bpの追加利上げを妨げる可能性は低い」と述べ、インフレ期待は依然として抑制されていないと指摘した。