ニュース速報
ワールド

英首相、EU首脳らに防衛分野の連携提案 関係修復へ

2025年02月04日(火)08時58分

 2月3日、英国のスターマー首相(写真)は欧州連合(EU)首脳らとの非公式会合に出席し、欧州の防衛力強化に協力する意向を示した。英アイルズベリーで2日代表撮影(2025年 ロイター)

[ブリュッセル 3日 ロイター] - 英国のスターマー首相は3日、欧州連合(EU)首脳らとの非公式会合に出席し、欧州の防衛力強化に協力する意向を示した。

スターマー氏はブリュッセルでのEU首脳らとの夕食会に出席。英首相がこのようなEU首脳らとの会合に出るのは2020年の離脱後初となる。

スターマー氏は、英国とEUがさらに協力できる5つの分野として、軍の機動性と兵站性の向上、任務におけるより緊密な協力、国家の脅威と破壊行為からの保護、軍事技術の開発、産業協力の深化を挙げた。「分断はわれわれを弱体化させる。われわれが持つ産業の重みと影響力を最大化すべきだ」と訴えた。

英国はEUとの関係修復に取り組んでおり、経済成長を後押しするため、EUとの貿易を妨げている障壁の撤廃で合意することを望んでいる。

ロシアのウクライナ侵攻を受け、欧州各国は防衛力強化に動いており、安全保障分野での連携を求める動きが広がっている。

シンクタンクの国際戦略研究所によると、英国の今年の防衛費はドイツに次ぎ欧州で2番目に高水準となる見通し。

スターマー氏は、ロシアのプーチン大統領に圧力をかけるため、同国への一段の制裁を訴え、「欧州の同盟国が積極的に行動する必要がある」と強調した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

原油先物下落、トランプ氏が対メキシコ・カナダ関税発

ワールド

TikTokに「多くの関心」、トランプ氏が投稿

ビジネス

米テスラの加州登録台数、昨年は12%減 5四半期連

ワールド

アングル:メキシコ大統領の外交手腕に脚光、トランプ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我との違い、危険なケースの見分け方とは?
  • 4
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 5
    メーガン妃からキャサリン妃への「同情発言」が話題…
  • 6
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 7
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 8
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 9
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 10
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 8
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 9
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中