中国・深センの主要港、連休控え混雑悪化 トランプ関税に懸念も
1月24日、世界最大級のコンテナ港である中国・深センの塩田港は今週、春節(旧正月)連休を控え、米国による対中関税も見込まれる中、貨物の積み込み・出荷作業が繁忙期を迎えている。同港で2019年7月撮影(2025年 ロイター)
[北京 24日 ロイター] - 世界最大級のコンテナ港である中国・深センの塩田港は今週、春節(旧正月)連休を控え、米国による対中関税も見込まれる中、貨物の積み込み・出荷作業が繁忙期を迎えている。
広東省の国際貿易の3分の1、中国の対米輸出の4分の1を扱う塩田港は22日、20─28日の1日当たりコンテナ処理枠を15%増やし、1万5000個にしたと発表した。
トラック運転手のリー・グオリャンさんは23日夜、積み荷を港のコンテナヤードに運ぶのに通常の4倍となる2時間かかった。
「連休前に工場が出荷を急ぐ中、港のコンテナ処理枠とコンテナヤードのスペースが限られていたために混雑が生じた」とロイターに語った。
リーさんはトランプ米政権の関税脅威が原因だと指摘。「もし関係がないのなら、なぜ工場は連休明けに出荷しないのか?」と疑問を呈した。
混雑の悪化により、今週はトラック輸送料が上昇。深センの物流ハブである福永から塩田港までが2500元(345ドル)を超え、以前の1000元から値上がりした。
塩田港のコンテナ積み降ろし料金が1000元以上加算される可能性もある。