米印外相会談、「非正規移民」巡る懸念協議
米国務省によると、ルビオ国務長官(写真)は21日、インドのジャイシャンカル外相と「非正規移民」を巡る懸念について協議した。同日撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
Kanishka Singh
[ワシントン 21日 ロイター] - 米国務省によると、ルビオ国務長官は21日、インドのジャイシャンカル外相と「非正規移民」を巡る懸念について協議した。
トランプ大統領は20日、不法移民を取り締まる一連の大統領令に署名。
ブルームバーグは21日、複数の関係筋の話として、インド政府がトランプ政権と協力し、米国に不法滞在している全ての国民を特定し、引き取る用意があると報じた。両国は米国に不法滞在しているインド人移民約1万8000人をすでに特定しており、帰国させる可能性があるという。
米国務省は「ルビオ長官はインドと協力して経済関係を発展させ、非正規移民に関する懸念に対処したいというトランプ政権の意向も強調した」と表明した。
インド政府はこれとは別に、高度な技術を持つ人材の移動は両国関係の重要な一部となっており、両国に寄与しているとの見解を示している。起業家のイーロン・マスク氏とトランプ大統領は、高度な専門技能を持つ人材を対象に発給する就労ビザ(査証)「H─1B」を擁護している。
インドはIT技術者が多く、米国が2022/23会計年度に発行したH─1Bビザの78%はインド人が取得した。