トランプ大統領、ベネズエラからの石油購入停止へ
1月20日、トランプ米大統領は、ベネズエラからの石油購入を停止する可能性が高いと述べた。写真はリチャード・グレネル特使。メキシコ市で2024年8月撮影(2025年 ロイター/Toya Sarno Jordan)
Andrea Shalal Jeff Mason
[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、ベネズエラからの石油購入を停止する可能性が高いと述べた。
大統領執務室で記者団に「20年前は偉大な国だったが、今はめちゃくちゃだ。彼らの石油を買う必要はない。われわれの石油が十分にある」と述べた。
トランプ大統領の特使であるリチャード・グレネル氏は、ベネズエラの複数の高官と話したと明らかにし、21日の早い時間から会談を始める予定だと述べた。
トランプ氏は米大統領選挙戦中、ベネズエラのマドゥロ大統領を「独裁者」と呼び、第一次政権では、ベネズエラと同国石油産業に厳しい制裁を科した。バイデン前政権は、一部制裁をいったん緩和したが、マドゥロ氏が民主的選挙という約束を反故にしたとして制裁を復活させた。
ベネズエラの対米石油輸出は昨年、64%増の日量22万2000バレル。米国は中国(35万1000バレル)に次ぐ2位の輸出先だった。ベネズエラの石油産業は19年以降、米国の制裁下にあるが、シェブロンが合弁相手からの未払い配当を回収するため22年以降、ベネズエラ産石油の対米輸出を認められている。