ＮＺ企業信頼感、第4四半期は改善 経済なお脆弱＝シンクタンク

　１月１４日、民間シンクタンク、ニュージーランド経済研究所（ＮＺＩＥＲ）が発表した第４・四半期の企業信頼感は前期から改善した。写真はニュージーランド、ウェリントンのビジネス街。２０１７年７月撮影（２０２５　ロイター／David Gray）

Lucy Craymer

[ウェリントン １４日 ロイター] - 民間シンクタンク、ニュージーランド経済研究所（ＮＺＩＥＲ）が１４日発表した第４・四半期の企業信頼感は前期から改善した。２０２１年第２四半期以来の高水準に達したが、経済は依然弱いことも示された。

業況全般が「改善する」と回答した企業から「悪化する」と回答した企業を引いた割合は１６％で、前期のマイナス１％から改善した。

ただ、回答の半数以上は１２月１９日の第３・四半期国内総生産（ＧＤＰ）統計発表前に寄せられたという。第３・四半期ＧＤＰは市場の予想を大幅に下回り、ニュージーランドがテクニカルな景気後退（リセッション）に入ったことが示された。

ＮＺＩＥＲは「心理は改善し、活動の回復が期待されているものの、企業は雇用と投資に慎重な姿勢を維持している」と分析した。