12月のインド消費者物価、4カ月ぶり低水準 来月の利下げ観測拡大
1月13日、インド政府が発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比5.22%と前月(5.48%)から減速し、4カ月ぶりの低水準だった。写真はインドのアーメダバードにある市場で2017年9月撮影(2025 ロイター/Amit Dave)
Nikunj Ohri Shivangi Acharya
[ニューデリー 13日 ロイター] - インド政府が13日発表した2024年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比5.22%と前月(5.48%)から減速し、4カ月ぶりの低水準だった。ロイターがまとめたアナリスト予想(5.3%上昇)も下回り、市場ではインド準備銀行(中央銀行)が来月、利下げに踏み切るとの見方が強まった。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ハリー・チェンバーズ氏は「CPIの低下で、2月の利下げ観測が強まっている」と指摘。中銀が「主要政策金利のレポレートを0.25%引き下げ、6.25%にすると予想している」と述べた。
消費者物価全体の半分近くを占める食品の上昇率は8.39%。前月は9.04%の上昇だった。穀物と豆類の上昇率はそれぞれ6.5%、3.83%と、いずれも前月から低下した。
一方、野菜価格は幾分か減速しているものの依然高水準で推移。12月は26.56%上昇した。11月の上昇率は29.33%、10月は42.18%だった。