ニュース速報
ワールド

EU、TikTokにルーマニア選挙データ保存命令 不正疑惑で

2024年12月06日(金)03時17分

欧州連合(EU)欧州委員会は5日、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にルーマニアでの選挙に関連するデータの保存を命じたと発表した。2020年1月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ロンドン/ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は5日、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にルーマニアでの選挙に関連するデータの保存を命じたと発表した。違法コンテンツ対策の義務付けなど、大手ソーシャルメディアの欧州での運営を規制するデジタルサービス法(DSA)に基づく措置。

11月24日のルーマニア大統領選の第1回投票で親ロシア極右のカリン・ジョルジェスク候補が首位となったことを受け、米国は今月5日、ルーマニアの選挙に対する外国からの干渉について懸念を表明した。

ルーマニアの治安当局が4日に機密解除した文書によると、ジョルジェスク氏はTikTokで、連携アカウントや推奨アルゴリズム、有料広告を通じて大々的に宣伝されていた。ジョルジェスク氏自身は選挙活動に資金は一切使っていないと述べている。

機密解除された文書はルーマニアが「ロシアの激しいハイブリッド攻撃」の標的になっていたことを示唆しているが、ロシアは選挙への介入を否定している。

TikTokの広報担当者は「欧州委と協力しており、今後も継続する。一部の憶測や不正確な報道などを踏まえ、事実を明らかにしたい」と述べた。

今月1日に実施されたルーマニア議会選でも極右政党が台頭したが、与党の中道左派、社会民主党が第1党となり、親EUの連立政権樹立を目指している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産、ホンダとの統合協議を白紙に 取締役会が方針確

ワールド

「ガザ所有」のトランプ発言、国際社会が反発 中東の

ビジネス

EU、Temu・SHEINに販売責任 安価で危険な

ビジネス

独プラント・設備受注、昨年8%減 2年連続のマイナ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 6
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 7
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    メキシコ大統領の外交手腕に脚光...「トランプ関税」…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中