台湾が中国空母の動向を監視、週末にも新たな軍事演習実施か
12月3日、台湾国防部(国防省)は、空母の動きを含め、中国の軍事活動を監視していると明らかにした。2022年撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Ben Blanchard Yimou Lee
[台北 3日 ロイター] - 台湾国防部(国防省)は3日、空母の動きを含め、中国の軍事活動を監視していると明らかにした。安全保障筋によると、中国は今週末にも新たな軍事演習を実施する可能性がある。
台湾の頼清徳総統は太平洋3カ国を歴訪中。歴訪前には米ハワイに立ち寄った。
国防部の孫立方報道官は定例記者会見で、中国空母「遼寧」の所在を把握しているが、詳細は言えないと述べた。同空母は10月に行われた直近の中国軍事演習に参加していた。
「われわれはしっかりと備えており、いかなる脅威も恐れていない」と表明。6日遅くに頼氏が台湾に戻る予定となる中、中国の軍事演習が今週末に始まる可能性について尋ねられると、直接的なコメントを避けつつ「状況に対処し、適切な判断を下すための多くの指標がここにある」と述べた。
中国国防省からはコメントを得られていない。
関係筋によれば、フリゲート艦3隻と補給艦1隻を含む北上中のロシア海軍艦隊が2日、台湾南東の沿岸から24カイリ(45キロ)の接続水域に接近し、近くの中国駆逐艦と「外国船舶・航空機」に対する共同模擬攻撃を行った。
ロシア艦隊は3日に東シナ海に入り、北上しながら中国側と共同軍事演習を続ける見込みという。