原油先物小動き、レバノン停戦合意の履行が焦点
原油先物はアジア時間27日序盤の取引で小動きとなっている。イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラの停戦合意の影響を見極めようとするムードが強く、石油輸出国機構(OPEC)など「OPECプラス」の12月1日の会合も意識されている。写真はカリフォルニア州カーソンで2022年3月撮影(2024年 ロイター/Bing Guan)
Yuka Obayashi
[東京 27日 ロイター] - 原油先物はアジア時間27日序盤の取引で小動きとなっている。イスラエルと親イラン武装組織ヒズボラの停戦合意の影響を見極めようとするムードが強く、石油輸出国機構(OPEC)など「OPECプラス」の12月1日の会合も意識されている。
北海ブレント先物は0.02ドル安の1バレル=72.79ドル、米WTI先物は0.04ドル安の68.73ドル。
バイデン米大統領は、イスラエルとヒズボラの戦闘を巡るイスラエルとレバノンの停戦合意が現地時間27日午前4時(日本時間同11時)に発効すると発表した。合意は米仏が仲介した。
日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長は、市場参加者は停戦が守られるかどうかを見極めていると指摘。
北半球の冬季の天候やトランプ次期米政権下でシェールオイル・ガスの生産が増える可能性、中国の需要動向を踏まえ、WTI先物が65─70ドルで推移すると予想した。
一方、OPECとロシアなど非加盟産油国でつくるOPECプラスは、12月1日に開く閣僚級会合を前に、来年1月に開始する予定の有志国による自主減産幅の縮小を一段と先送りすることを議論していると、2人の関係者が26日明らかにした。