スターリンク補助金復活、可能性乏しい=FCC次期委員長候補
11月21日、米連邦通信委員会(FCC)の次期委員長に指名されたブレンダン・カー氏(写真)は、FCCは米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースX傘下の衛星通信サービス「スターリンク」に対する8億8850万ドルの補助金を復活させることは想定していないとの見解を表明した。写真は2020年6月、米ワシントンでの代表撮影(2024 ロイター)
David Shepardson
[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦通信委員会(FCC)の次期委員長に指名されたブレンダン・カー氏は21日、FCCは米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースX傘下の衛星通信サービス「スターリンク」に対する8億8850万ドルの補助金を復活させることは想定していないとの見解を表明した。
FCCは2023年12月、スターリンクが農村部の64万2000世帯に高速インターネットを提供する義務を果たせなかったとして、農村部向けブロードバンド補助金を支給しない決定を再確認した。スターリンクが22年のFCCによる決定に異議を申し立てていたことへの対応。
カー氏はこうしたFCCの決定は、バイデン政権の規制ハラスメントへの加担だとして批判していた。
しかしこの日、カー氏は記者団に「FCCが補助金の復活を再検討する可能性は極めて小さい」と述べ、その理由としてスペースXが上訴や再審議を求めていないという手続き上の理由を挙げた。
同氏はまた、FCCは放送局が公共の利益のために行動する義務を果たしているかどうか、関連する問題を全て検証するとも述べた。