米国防長官候補巡る警察報告書を公表、17年の性的暴行疑惑で
11月21日、米カリフォルニア州モントレー市は20日夜、トランプ次期大統領が国防長官に指名した元FOXニュース司会者ピート・ヘグセス氏(写真)の性的暴行疑惑に関する警察報告書を公表した。写真は米ワシントンで撮影(2024 ロイター/Nathan Howard)
Idrees Ali Phil Stewart
[ワシントン 21日 ロイター] - 米カリフォルニア州モントレー市は20日夜、トランプ次期大統領が国防長官に指名した元FOXニュース司会者ピート・ヘグセス氏の性的暴行疑惑に関する警察報告書を公表した。
それによると、匿名女性は2017年にヘグセス氏から性的暴行を受けたと告訴。女性は同年10月にモントレーのホテルで開催され、ヘグセス氏が基調講演を行った会議に出席した際に被害に遭ったとしている。
女性は酒を飲んでおり、同氏と一緒にバーを出たことを覚えているものの、次の記憶は見知らぬ部屋にいて、出ようとすると同氏がドアをふさいだという。
報告書は「女性は何度も『ノー』と言ったことを覚えている。それ以外のことはあまり覚えていないと証言した」と記述。女性の次の記憶はソファかベッドの上で、ヘグセス氏が上にかぶさっていて、同氏の首に付けたアクセサリーが女性の顔の上にあったという。
「女性は確信を持っていないものの、その夜の出来事のほとんどを覚えていないことから、飲み物に何か入れられたのではないかと考えている」と記されている。
一方、ヘグセス氏は性的暴行疑惑を否定。報告書によると、当時の警察の調べに対し「(女性との間には)『常に』会話があり、『常に』同意の上での接触があった」と語っている。
報告書は監視カメラの映像を基に「女性とヘグセス氏が腕を組んで一緒に歩いていた。ヘグセス氏は話をしているようで、女性は笑みを浮かべていた。両者とも不安定な足取りではなかった」としている。
この件は警察から検察に回されたが、「合理的な疑いを超える証拠による裏付け」が得られなかったため、起訴には至らなかった。
ヘグセス氏は記者団に対し「この問題は完全に捜査され、私に対する容疑は完全に晴れた」と述べた。