米、在ウクライナ大使館再開 「引き続き警戒を」
米国務省のミラー報道官は20日、安全保障上の脅威を受けて閉鎖されたウクライナの首都キーウの米大使館について、21日にも通常業務が再開される見通しと明らかにした。同日撮影(2024年 ロイター/Sergiy Karazy)
Anastasiia Malenko Tom Balmforth Max Hunder
[キーウ 20日 ロイター] - 米国政府は、安全保障上の脅威を受けて閉鎖していたウクライナ首都キーウに置く大使館を20日遅くに再開したと明らかにした。
ブリジット・ブリンク駐ウクライナ米大使はⅩで「大使館は本日の一時的な避難による業務停止を経てサービスを再開した」と投稿。「米国民には引き続き警戒を怠らず、ウクライナの最新の公式情報を確認し、警報が発表された場合に避難できるよう準備することを引き続き推奨する」とした。
在キーウ米大使館はウクライナが20日に空から大規模な攻撃を受ける可能性があるとの情報を受け閉鎖。米国務省のミラー報道官は、21日にも大使館の通常業務が再開されるとの見通しを示していた。
ウクライナ軍情報総局は20日、ウクライナが大規模攻撃を受けるという情報は「偽物」で、ロシアはウクライナに対し「大規模な情報・心理作戦を仕掛けている」という認識を示していた。
ロシア大統領府はノーコメントとした。
イタリア大使館とギリシャ大使館も閉鎖したと発表。フランス大使館は閉鎖していないが、市民に警戒を促した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「きょう流されたパニックを誘発するようなメッセージはロシアを助けるだけだ」としながらも、空襲警報に細心の注意を払うよう国民に求めた。