サウジ外相、イスラエルのガザ北部攻撃を「大量虐殺」と非難
サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相(写真)は31日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ北部への攻撃はジェノサイド(大量虐殺)だと非難した。同日撮影(2024年 ロイター/Hamad I Mohammed)
Pesha Magid
[リヤド 31日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は31日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ北部への攻撃はジェノサイド(大量虐殺)だと非難した。米国と交渉中の二国間協定の一部はイスラエルとの国交正常化と「それほど関係がない」との考えを示した。
サウジの首都リヤドで開かれた投資会議でファルハン外相は、ガザ北部におけるイスラエルの行動は暴力の連鎖を助長する一種の大量虐殺としか言いようがないとした上で、「これは明らかに人道法、国際人道法に違反しており、暴力の連鎖を助長している」と非難した。
ファルハン氏は、パレスチナ国家樹立なくイスラエルを承認することはないというサウジアラビアの立場を改めて表明。「事態が好転してから」国交正常化を進めることに前向きだと述べた。
また、貿易と人工知能(AI)に関する米国との二国間協定は「いかなる第三者とも関係がない」ため、「かなり迅速に進展する可能性がある」との見通しを示した。