インタビュー:貿易問題巡る欧米対立は共倒れに、独財務相が警鐘
10月27日、ドイツのリントナー財務相(写真)はこのほどロイターのインタビューに応じ、欧州連合(EU)と米国が貿易問題で対立しても勝者は生まれず、共倒れになるだけだと警鐘を鳴らした。写真はドイツのベルリンで9月撮影(2024 ロイター/Liesa Johannssen)
Maria Martinez
[ワシントン 25日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相はこのほどロイターのインタビューに応じ、欧州連合(EU)と米国が貿易問題で対立しても勝者は生まれず、共倒れになるだけだと警鐘を鳴らした。
リントナー氏は、共和党候補のトランプ前大統領と民主党候補のハリス副大統領が大接戦を演じている米大統領選を注視し、次期米政権で新たな輸入関税が導入されるリスクに目を向けていると説明。「誰が大統領になっても、われわれは関税導入よりもEUと米国の新たな通商協定が必要だと米国のパートナーを説得するという大西洋外交の新時代を迎える」と語った。
主要7カ国(G7)による総額500億ドルのウクライナ支援についてリントナー氏は、EUの分担の技術的な詳細を詰めている段階だが、既に政治レベルではほぼ固まっていると述べた。
米国は23日にウクライナへ200億ドルを融資すると発表。残りはEUが200億ドル、日本と英国、カナダが100億ドルを分担する。