イスラエル、機会逃さずガザ戦争終結を=米国務長官
10月23日、イスラエルを訪問中のブリンケン米国務長官(写真)はイスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏が死亡し、ハマスの戦闘能力が大きく低下した機会を逃さず、ガザ地区での戦闘終結を目指すようイスラエルに促した。テルアビブの空港で同日代表撮影(2024年 ロイター)
[テルアビブ 23日 ロイター] - イスラエルを訪問中のブリンケン米国務長官は23日、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏が死亡し、ハマスの戦闘能力が大きく低下した機会を逃さず、パレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を目指すようイスラエルに促した。
次の訪問地サウジアラビアに向けて出発する前に記者団に述べた。
ブリンケン氏は、ガザ戦争の原因となった昨年10月のハマスによる奇襲攻撃の再発防止に向けたイスラエルの取り組みが成功を収めたと指摘。残る101人の人質解放と戦闘終結を目指すべきだと述べた。
同氏は「今こそ、こうした成功を永続的な戦略的成功に変える時だ。人質の帰還、戦争の終結、今後の明確な計画の立案に集中すべきだ」と発言。
戦後のガザがどうなるかが極めて重要であり、ハマスにもイスラエルにも支配されないガザの将来について「明確で具体的な計画」が必要だと述べた。
「ハマスを締め出し、イスラエルが現地にとどまらない形で戦争を終わらせなければならない。イスラエルは現地にとどまることを望んでいない」と語った。
また、ガザ北部など、悲惨な状況で暮らす人々に十分な人道支援物資を届けるよう、イスラエルがさらに取り組みを進める必要があるとし「進歩は見られるが、まだ十分ではない」と述べた。
ブリンケン氏は、イスラエルによるガザ占領を米国が拒否すると改めて表明。イスラエル側にそのような計画がないとネタニヤフ首相が断言したと述べた。