ニュース速報
ワールド

インドネシア大統領、新国営投資機関設立へ テマセクがモデル

2024年10月23日(水)11時56分

 10月22日、インドネシアのプラボウォ大統領(写真)は、シンガポールの政府系投資会社テマセクのような国営投資機関を新たに設立することを望んでいる。写真はインドネシアのジャカルタで21日撮影(2024 ロイター/Willy Kurniawan)

Stefanno Sulaiman

[ジャカルタ 22日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ大統領は、シンガポールの政府系投資会社テマセクのような国営投資機関を新たに設立することを望んでいる。新機関の責任者に指名されたムリヤマン・ハダド氏が22日明らかにした。

インドネシアの金融庁トップや駐スイス大使を務めたハダド氏は記者団に、プラボウォ氏が議会からの承認を獲得でき次第、新機関が発足すると説明。組織構造については他省庁と協議中だが、最終的にはテマセクと似た運営形態にすることを目指していると述べた。

さらに「狙いはこれまでばらばらだった国による投資を統合し、影響力を持たせられるようにすることだ」と付け加えた。

同国では銀行、通信、建設、鉱業といった分野で国営企業が支配的な役割を果たしており、これらの企業に政府が保有する資産は国営企業省が管理している。

ハダド氏は、新機関に関する話し合いには国営企業省や政府系ファンドのインドネシア投資公社も参加することになるとの見方を示した。

またプラボウォ氏は22日、元世界銀行専務理事のマリ・エルカ・パンゲストゥ氏を通商問題特使、元投資調整相のルフット・パンジャイタン氏をデジタル化担当大統領顧問にそれぞれ指名した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米格安航空フロンティアとスピリットが合併交渉再開か

ビジネス

ノンバンクシステム監視、ツール改善が必要=英中銀総

ビジネス

円債は超長期国債を平準買い、年度では残高減=明治安

ビジネス

ベトナムEVのビンファスト、第3四半期納車台数は前
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはどれ?
  • 3
    リアリストが日本被団協のノーベル平和賞受賞に思うこと
  • 4
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    トルコの古代遺跡に「ペルセウス座流星群」が降り注ぐ
  • 7
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 8
    中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない
  • 9
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 10
    「ハリスがバイデンにクーデター」「ライオンのトレ…
  • 1
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 2
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 3
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア兵の正面に「竜の歯」 夜間に何者かが設置か(クルスク州)
  • 4
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 5
    目撃された真っ白な「謎のキツネ」? 専門家も驚くそ…
  • 6
    ウクライナ兵捕虜を処刑し始めたロシア軍。怖がらせ…
  • 7
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 8
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 9
    裁判沙汰になった300年前の沈没船、残骸発見→最新調…
  • 10
    北朝鮮を訪問したプーチン、金正恩の隣で「ものすご…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中