プーチン氏「世界経済はBRICSがけん引」、西側に対抗
10月18日、ロシアのプーチン大統領は、新興国グループ「BRICS」はその規模の大きさや西側先進国より急速な成長を背景に、今後数年で世界の経済成長の大部分を生み出すようになると述べた。モスクワで代表撮影(2024年 ロイター)
Gleb Bryanski Vladimir Soldatkin
[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は18日、新興国グループ「BRICS」はその規模の大きさや西側先進国より急速な成長を背景に、今後数年で世界の経済成長の大部分を生み出すようになると述べた。
ロシアは22─24日にBRICS首脳会議を主催する。
プーチン氏はBRICSビジネスフォーラムで「BRICS加盟国は本質的に世界経済をけん引している。近い将来にBRICSが世界の国内総生産(GDP)成長の大部分を生み出す」と指摘。「加盟国の経済成長は外部の影響や干渉に左右されなくなる。これは本質的に経済主権だ」と述べた。
30カ国がBRICSとの協力に関心を示しているとし、さらなる加盟国拡大を首脳会議で検討すると表明。「扉は開かれている。誰も排除していない」と記者団に述べた。
欧米の制裁を受けないSWIFT(国際銀行間通信協会)のような国際送金・決済システムなどに取り組んでいるとし、各国通貨の利用拡大を強調する一方、単一通貨創設の議論は時期尚早との見方を示した。
また、BRICSの多国間開発機関である新開発銀行(NDB)がグローバルサウス(新興・途上国)各国で技術やインフラに投資する必要があると述べた。