訪独の米大統領、西側諸国のウクライナ支援継続求める
バイデン米大統領(左)は訪問先のベルリンで18日、ロシアから全面侵攻を受けるウクライナへの西側諸国の支援継続を求めた。同日撮影(2024年 ロイター/Liesa Johannssen)
[ベルリン 18日 ロイター] - バイデン米大統領は訪問先のベルリンで18日、ロシアから全面侵攻を受けるウクライナへの西側諸国の支援継続を求めた。ドイツのショルツ首相との首脳会談前に記者団に述べた。投開票が迫る米大統領選挙では接戦が繰り広げられており、ウクライナ支援がこれまで通りに続けられるかどうかには懸念も出ている。
バイデン氏は声明で「ウクライナが厳しい冬を迎える中、われわれは決意を維持し続けなければならない」と西側諸国の結束を呼びかけた。支援に関する負担は大きいものの、大国が小国を攻撃したり虐げたりする行動を阻止することの重要性を強調した。
ショルツ氏との会談では、ロシアの凍結資産を活用してウクライナへの軍事的支援を増やし、民間エネルギー基盤を強化する取り組みや、中東紛争などがテーマとなる。
ドイツのシュタインマイヤー大統領は、バイデン氏にドイツの最高位の功労勲章を授与する式典で、トランプ氏が大統領在任時の欧米の緊張関係に言及。「ほんの数年前に相互の距離は広がり、見失いそうになっていた」とし、「バイデン氏が大統領に選出され、一夜にして同盟関係への希望が回復された」と述べ、北大西洋条約機構(NATO)の同盟関係が不可欠だと強調した。
米大統領選の共和党候補トランプ前大統領は、ウクライナへの支援縮小を示唆。NATO同盟国への支援にも条件を付ける考えを示している。
18日午後には英国のスターマー首相とフランスのマクロン大統領が加わり、ウクライナでの戦闘終結の方法などについて会談する。