米13州、TikTok提訴 中毒性や若年層保護巡り
10月8日、米13州と首都ワシントン(コロンビア特別区)は、中毒性があり、若者を保護していないなどとして、金銭的補償を求め、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を提訴した。カリフォルニア州カルバーシティで3月13日撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
Jody Godoy
[ニューヨーク/ワシントン 8日 ロイター] - 米13州と首都ワシントン(コロンビア特別区)は8日、中毒性があり、若者を保護していないなどとして、金銭的補償を求め、中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を提訴した。TikTokが米当局と繰り広げる法廷闘争が、さらに拡大した格好だ。
各州は、TikTokが子どもに可能な限り長時間かつ頻繁に視聴させるのを目的に設計した、意図的に高い中毒性を持たせたソフトウエアを利用していると非難。投稿監視の実効性を不正確に伝えているとも主張した。
提訴した州の一つであるニューヨーク州のジェームズ司法長官は「TikTokのような中毒性の高いSNS(交流サイト)のせいで、若者は精神衛生面で苦しんでいる」と批判した。
TikTokは8日、こうした主張に断固反対だと表明し、主張の多くは「不正確で誤解を招くものだ」と強調した。「業界全体が抱える課題の建設的な解決に向けて共に取り組むのではなく」、提訴を選択したことに失望したと反発した。
また、視聴時間に上限を設けたり、16歳未満の若者のプライバシーを保護したりする初期設定を提供していると説明した。