米加州当局、乳牛と接触した2人の鳥インフル感染を確認
10月3日、米カリフォルニア州公衆衛生局は、2人が高病原性鳥インフルエンザ(H5)に感染したことを確認した。この2人は鳥インフルエンザに感染した乳牛と接触があった。6月10日撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Tom Polansek
[シカゴ 3日 ロイター] - 米カリフォルニア州公衆衛生局は3日、2人が高病原性鳥インフルエンザ(H5)に感染したことを確認した。この2人は鳥インフルエンザに感染した乳牛と接触があった。
乳牛や家禽に接触した人の鳥インフルエンザ感染は、今年全米で15例目となった。ミズーリ州では動物と直接接触がない人の感染が1例確認されている。
公衆衛生局によると、感染者の1人は、乳牛の感染が確認されたセントラルバレーにある酪農場の従業員。症状は結膜炎のみで、自宅で抗ウイルス薬による治療中。もう1人もセントラルバレーに住んでおり、結膜炎などの軽い症状だった。
カリフォルニアの酪農場の乳牛には8月下旬から鳥インフルエンザの陽性反応が出始めた。公衆衛生局は、低温殺菌された牛乳と乳製品は引き続き安全だとし、感染した動物と接触する人は鳥インフルエンザにかかるリスクが高いが、一般市民へのリスクはなお低いと説明した。
鳥インフルエンザウイルスの乳牛への感染は14州に広がり、農場労働者も感染したため、科学者や連邦政府当局は感染拡大によるヒトへのリスクを懸念している。