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全米鉄鋼労組、大統領選巡り内部の足並みそろわず

2024年09月24日(火)08時06分

 9月20日、全米鉄鋼労働組合(USW)が最近開いた会合で、11月5日の大統領選に向けた内部の姿勢が一枚岩でないことが露呈された。写真は同労組のマッコール会長。4月17日、ピッツバーグで撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)

Erwin Seba Nicole Jao

[ピッツバーグ 20日 ロイター] - 全米鉄鋼労働組合(USW)が最近開いた会合で、11月5日の大統領選に向けた内部の姿勢が一枚岩でないことが露呈された。

米国とカナダの鉄鋼、製紙、エネルギー関連労働者120万人が加入しているUSWの指導部は7月、民主党大統領候補のハリス副大統領を支持すると表明。しかし石油セクターの労働協約を巡るこの会合で、USW幹部らは組合員に対してハリス氏に投票するよう呼びかけなかった。

会合の議題に大統領選は加えられず、政治関連としてはバイデン政権とともに議会での成立を働きかけるべき法案について説明があっただけだった。

こうした動きから、USW内部にハリス氏への投票にまとまれない事情が存在することがうかがえる。

労組加入者は伝統的に民主党支持層の中核となってきた。ただ近年は状況が変わり、共和党候補のトランプ前大統領が白人の労働者層を民主党から引きはがしつつある。

他の労組を見ても、全米自動車労働組合(UAW)はハリス氏支持を打ち出したが、トラック運転手や倉庫勤務者など輸送・物流部門の労働者130万人が加入する国際チームスターズ同胞団は、特定候補を支持しないと明らかにした。

チームスターズの一般組合員に対する調査では、ハリス氏よりもトランプ氏支持が優勢。ただミシガン、ウィスコンシン、ネバダ、ペンシルベニア西部などの地域の傘下組織はハリス氏を支持している。

ロイター
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