原油先物下落、FRB大幅利下げで米国経済に懸念
19日アジア時間の原油先物価格は下落。米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げで米国経済への懸念が強まった。写真は2023年1月、浙江省舟山市で撮影(2024年 China Daily via REUTERS)
Colleen Howe
[北京 19日 ロイター] - 19日アジア時間の原油先物価格は下落。米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げで米国経済への懸念が強まった。
0015GMT(日本時間午前9時15分)時点で、北海ブレント先物11月限は0.34ドル(0.46%)安の1バレル=73.31ドル。米WTI先物10月限は0.42ドル(0.59%)安の70.49ドル。
ANZのアナリストはノートで「50ベーシスポイントの米利下げは経済への逆風を示唆する一方、FRBが金利の中期見通しを引き上げたことで弱気な投資家は不満を残した」と指摘した。
中国経済減速による需要減退も引き続き相場を圧迫した。
週末に発表されたデータによると、8月の中国精製量は5カ月連続で鈍化した。
ただ、シティのアナリストは中国の石油需要について、独立系製油所の稼働率改善などにより、第4・四半期には前年同期比で日量30万バレル回復する可能性があると述べた。