米大統領候補、10日の討論会で初対決 会場付近は厳戒態勢
米大統領選の民主党候補ハリス副大統領(写真左)と共和党候補トランプ前大統領(同右)によるテレビ討論会が9月10日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われる。両候補の直接対決は初めてで、選挙戦の行方を大きく左右する可能性がある。8月撮影(2024年 ロイター/Marco Bello, Jeenah Moon)
Dan Fastenberg Kevin Fogarty Jarrett Renshaw
[フィラデルフィア 9日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領によるテレビ討論会が10日、東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われる。両候補の直接対決は初めてで、選挙戦の行方を大きく左右する可能性がある。
討論会はABCテレビが主催し、午後9時(日本時間11日午前10時)から90分間にわたって行われる。
ハリス氏のイスラエルへの支援継続に対し親パレスチナ団体がデモを計画しており、警察は抗議行動に備えている。討論会の会場である国立憲法センターの周囲にはバリケードが設置され、米国憲法が署名された「自由の鐘」や独立記念館を含む歴史地区へのアクセスが遮断されている。
市内のバーや大学では観戦パーティーが計画されている。民主党の幹部らはホテルに集まり、ハリス氏も討論会終了後に合流する予定。トランプ氏の討論会後の予定は公表されていない。
バイデン大統領は6月のトランプ氏との討論会で精彩を欠いたことから出馬辞退に追い込まれ、代わりにハリス氏が民主党の候補に選ばれた。それ以来ハリス氏は資金調達の記録を塗り替え、党内に新たな熱狂を巻き起こしているが、世論調査ではトランプ氏との接戦が予想されている。
ペンシルベニア州は選挙人の数が19人と、選挙の行方を左右する激戦州の中で最も多い。専門家の大半はペンシルベニア州を制した候補者が大統領選に勝利すると予想している。
民主党は歴史的にフィラデルフィアで大きな差をつけて勝利し、州の他の地域での敗北を相殺することでペンシルベニア州で勝利してきた。