マクロン仏大統領、首相指名へ各党と協議開始 左派が意欲表明
8月26日、フランスのマクロン大統領(写真)は、7月の総選挙を受けた次期首相指名に向け、各党代表との協議を開始した。写真はフランスのパリでの代表撮影(2024 ロイター)
Elizabeth Pineau Ingrid Melander
[パリ 23日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は23日、7月の総選挙を受けた次期首相指名に向け、各党代表との協議を開始した。総選挙で最多議席を獲得した左派連合は政権樹立の意欲をマクロン氏に伝えた。
左派連合「新人民戦線(NFP)」の首相候補カステ氏はマクロン氏との協議後、「政権樹立は(選挙で)第一党になった政治勢力、つまりNFP次第だと伝えた」と述べた。
マクロン氏は協議後にコメントしていないが、これまでNFPの議席が過半数に達していないとして要求を退けてきた。
左派の代表らによると、マクロン氏は変革の必要性を認識しているという。同氏は23日に中道・保守派とも会談し、26日には極右と協議する予定で、左派は一連の協議終了後の速やかな回答に期待を示した。
ただ、安定多数を確保できる連立が浮上する兆しは今のところ見られず、誰が首相になるかは依然として不透明だ。
仏憲法では大統領が首相指名権限を持つが、議会の信任を得られる人物でなければならない。関係筋によると、候補には保守派のグザビエ・ベルトラン氏やカズヌーブ元首相らが含まれる。仏メディアでは、パリ郊外の貧困地域の市長を務めるカリム・ブアムラン氏(社会党)の名前も挙がっている。