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トランプ氏、ハリス氏にインフレの責任と改めて批判 陣営強化も

2024年08月16日(金)11時31分

 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は8月15日、自身が所有するゴルフ場で会見し、民主党候補ハリス副大統領にはバイデン政権下でインフレに適切な対応をしなかった責任があると改めて厳しく批判した。同日、ニュージャージー州で撮影(2024年 ロイター/Jeenah Moon)

Nathan Layne Gram Slattery

[ベッドミンスター(米ニュージャージー州) 15日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は15日、自身が所有するゴルフ場で記者会見し、民主党候補ハリス副大統領にはバイデン政権下でインフレに適切な対応をしなかった責任があると改めて厳しく批判した。

トランプ氏は「ハリス氏はインフレへの取り組みを大統領就任後の最優先課題にすると宣言した。しかしすぐ取りかかるべきだったのは3年半前だ。これまで一体何をしていたのか」と訴えた。

米国のインフレは2022年がピークでそれ以降大きく鈍化したが、生鮮食品価格はなおコロナ禍前を上回っている。

先週にもトランプ氏はフロリダ州で同様の会見を開き、移民や経済の問題でハリス氏を攻撃していた。

今回の会見イベントは7月下旬にバイデン大統領の後継候補になって以来記者からの質問にほとんど答えないハリス氏との違いを際立たせるのが狙いだった。

しかし、すぐにトランプ氏の選挙集会の様相を呈し、いつもの虚偽主張を繰り返した。会見時間は80分間に及んだものの、最初の質問を受けるまで45分間も話し続けた。

同氏はハリス氏について「賢くない」と侮辱。ある記者が共和党員の中には個人攻撃よりも政策に重点を置くよう求める声もあると指摘すると、ハリス氏からも個人攻撃を受けているとし、具体的には自身や共和党の副大統領候補J・D・バンス上院議員を「奇妙(weird)」と表現していることを挙げた。この言い回しは民主党副大統領候補のウォルズ・ミネソタ州知事が広めた。

その上でトランプ氏は「私は私のやり方でやるしかない」と語った。

また、トランプ陣営はこの日、2016年の大統領選で最初の選挙参謀を務めたコリー・レバンドフスキー氏ら5人が新たに加入したことも明らかにした。

トランプ氏は会見で、新規採用は戦略の転換を意味するものではないと述べた。

一方、ハリス氏は16日にノースカロライナ州で経済政策に関する演説を行う予定だ。

ロイター
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