ニュース速報
ワールド

インドネシア次期大統領、債務比率50%まで上昇容認へ=FT

2024年07月11日(木)18時26分

 7月11日、インドネシアのプラボウォ次期大統領(写真)は税収を増やすことができれば、債務の対国内総生産(GDP)比が50%まで上昇することを容認する考え。写真は、シンガポールで行われたアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で演説するプラボウォ次期大統領。6月1日撮影(2024年 ロイター/Edgar Su/File Photo)

[ジャカルタ 11日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ次期大統領は税収を増やすことができれば、債務の対国内総生産(GDP)比が50%まで上昇することを容認する考え。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が側近の発言を引用して報じた。

プラボウォ氏の実弟で顧問を務めるハシム・ジョヨハディクスモ氏はロンドンで同紙のインタビューに答え、債務の対GDP比が50%に上昇しても、インドネシアは投資適格級格付けを維持できるとの認識を示した。

「歳入と債務を増やすという考え方だ。歳入を増やさずに債務水準を上昇させたくない」と述べ、「税金や物品税、鉱業権料、輸入関税」に言及した。

現在の財政ルールでは、財政赤字はGDP比3%が上限で、債務は同60%を超えてはならないことになっている。

プラボウォ陣営の政策調整責任者は11日、ロイターに、次期政権は債務比率について現状を維持する方針で、財政赤字の対GDP比率も3%の上限未満になるようにすると説明。

「財政政策は民間セクター拡大の手段として活用する」と述べた。

陣営の幹部であるハルタルト経済担当調整相は会見で、次期政権で財政赤字の比率は3%未満、債務の比率は40%前後に維持されると述べた。

今週、プラボウォ氏が公的債務拡大などの選挙公約を果たすために財政規律の解除について検討するチームを立ち上げたと国内誌が報じた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産、ホンダとの統合協議を白紙に 取締役会が方針確

ワールド

「ガザ所有」のトランプ発言、国際社会が反発 中東の

ビジネス

EU、Temu・SHEINに販売責任 安価で危険な

ビジネス

独プラント・設備受注、昨年8%減 2年連続のマイナ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 6
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 7
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    メキシコ大統領の外交手腕に脚光...「トランプ関税」…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 9
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中