国民の政治不信「真摯に受け止める」、都議補選結果で官房長官
7月7日、林芳正官房長官(写真)は午前の会見で、自民党が擁立した8選挙区で2勝6敗と負け越した東京都議補欠選挙の結果について、個別の選挙結果の要因に関してコメントは控えるとした上で、「国民の政治に対する不信の声を真摯に受け止め、先送りできない課題に専念して結果を出していきたい」と述べた。写真は都内で昨年12月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Rie Ishiguro
[東京 8日 ロイター] - 林芳正官房長官は8日午前の会見で、自民党が擁立した8選挙区で2勝6敗と負け越した東京都議補欠選挙の結果について、個別の選挙結果の要因に関してコメントは控えるとした上で、「国民の政治に対する不信の声を真摯に受け止め、先送りできない課題に専念して結果を出していきたい」と述べた。
厚生労働省が8日公表した5月の毎月勤労統計は、実質賃金が26カ月連続で減少したが、林官房長官は、事業所規模30人以上で「決まって支給する給与」が26カ月ぶりにプラスになるといった動きもあると指摘。企業が賃金改定を決めた場合に実際の賃上げは徐々に実施されていくとの認識を示した。
「政府として中小企業の賃上げを強力に後押しすることで、賃金が上がることが当たり前という前向きな意識を中小企業を含め社会全体に定着させていきたい」と語った。