イスラエル、ハマスとの交渉再開に代表団派遣へ 米大統領に伝達
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バイデン米大統領(左)は4日、イスラエルのネタニヤフ首相(右)と電話会談を行い、イスラム組織ハマスとイスラエルとの間の停戦のほか、ハマスが拘束している人質の解放に向けた最終合意への取り組みについて協議した。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Miriam Alster)
[ワシントン/カイロ/エルサレム/ガザ 4日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は4日、バイデン米大統領に対し、イスラム組織ハマスとの人質解放交渉を再開するため代表団の派遣を決定したと伝えた。両国政府が同日、明らかにした。
イスラエル代表団に近い関係筋は匿名を条件に、ハマスの合意条件を巡る修正提案に「極めて大きな進展が含まれている」と述べ、現実的に合意が得られる可能性があるとの見方を示した。
また、イスラエルが仲介者を通して提示したハマスの提案に対する回答は、ハマスの条件は受け入れられないとしてきたこれまでの回答とは著しく対照的なものになっているという。
イスラエル当局者は、対外情報機関モサドのバルネア長官がイスラエル代表団を率いるとの見通しを示している。
イスラエル首相府によると、ネタニヤフ首相はバイデン大統領との電話会談で、交渉再開に向け代表団を派遣すると伝えると同時に、全ての目的が達成された場合にのみ、イスラエルはパレスチナ自治区ガザでの戦争を終結させるとの考えを改めて示した。
米政府高官はハマスの案について、ハマスは人質解放を巡る見解をかなり大幅に調整したとし、これが恒久的な停戦につながることを期待していると言及。ただ、実施を巡る問題が残っており、数日以内に合意が成立するとは予想されていないと語った。
また、イスラエルとハマスの交渉はカタールの首都ドーハで行われる可能性が高いとしたほか、米国の代表団がイスラエルとハマスの協議に参加するとの見方も示した。