中国の水害対策、厳しさ増す 洪水シーズン入りで習主席が警告

中国の習近平国家主席は１８日、水害対策は「厳しさ」を増していると警告し、南部の洪水対策に全力を挙げるよう求めた。広東省の洪水、４月撮影。（2024年　ロイター/Tingshu Wang）

[北京 １８日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は１８日、水害対策は「厳しさ」を増していると警告し、南部の洪水対策に全力を挙げるよう求めた。国営新華社通信が伝えた。

行方不明者や閉じ込められている人を救出するため、あらゆる努力をするよう指示した。

中国では洪水が多発するシーズンを迎え、各地で平年を上回る雨量を記録している。江西、貴州、広東、福建の各省と広西チワン族自治区で数日にわたって激しい雨が続き、当局によると土砂崩れなどで９人が死亡し１７人が行方不明になっている。

国営メディアは新疆ウイグル自治区で１８日、車１台が鉄砲水に飲み込まれ、４人が行方不明となっていると伝えた。

気象予報によると、広西チワン族自治区と江西、福建、浙江、安徽の各省でさらなる大雨が予想され、土砂崩れや洪水が発生する可能性がある。

多くの河川の水位が警戒レベルを超えているという。