韓国11月製造業PMI、17カ月ぶりに縮小脱する 基調弱いまま
Jihoon Lee
[ソウル 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した11月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は季節調整済みで50.0と、前月の49.8から上昇した。17カ月ぶりに景気拡大・縮小の分かれ目である50以上となったものの、景況感は依然として脆弱だ。
10月まで16カ月連続の50割れは2004年4月の調査開始以来最長期間となった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミスト、ウサマ・バティ氏は、今回の指数は韓国製造業の稼働状況が安定したことを示しているが、基調的な弱さも見られると指摘した。
サブ指数を見ると、生産と新規受注の減少ペースはそれぞれ過去19カ月と16カ月で最も緩やかなものだった。
一方、海外からの受注は過去5カ月で最も落ち込み、特に中国本土と北米という主要市場の需要が軟化した。
需要が低迷する中、12カ月連続で減少していた受注残は横ばいとなった。
インフレ面では、企業がコスト負担増に対応したため、産出価格は過去10カ月で最も速いペースで上昇。投入価格は4カ月連続で上昇したが、ペースは前月から鈍化した。
国内外の経済低迷が続くとの懸念から、将来の生産に対する楽観度合いを示す指数は過去5カ月で最低の水準となった。