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中国、中東情勢巡り先行き懸念 紛争拡大で=国営メディア

中国のザイ・ジュン中東問題担当特使は、パレスチナ自治区ガザの状況について「非常に深刻」という認識を示した。写真は、2023年10月18日に北京市の人民大会堂に掲揚された中国国旗。(2023年 ロイター/Edgar Su)
[北京 23日 ロイター] - 中国のザイ・ジュン中東問題担当特使は、パレスチナ自治区ガザの状況について「非常に深刻」という認識を示した。イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が激化し、大規模な地上戦のリスクが高まっているほか、近隣諸国にも影響が広がっていると指摘した。中国国営の中国中央テレビ(CCTV)が23日に伝えた。
中東を訪問している同特使は、イスラエルとレバノン、シリアの国境沿いに紛争が広がる中、地域や世界への波及拡大を指摘。先行きに懸念を示した。
この点について、国際社会に「強い警戒」を呼びかけ、国際人道法の厳格な順守と深刻な人道的災害の回避を関係当事者に促す措置を直ちに取るとともに「状況を管理する協調努力」を行うよう求めた。
また、中国は対話を促し、停戦を実現し、平和を回復するためや2国家解決と紛争の公正で永続的な解決を推進するために「有益なあらゆる対応」を取る用意があると表明した。
中国はアラブ諸国を含む国際社会との緊密な意思疎通を継続するとし、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、ヨルダンなどを訪問して危機終結に向けた協調をさらに強化すると述べた。