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北朝鮮、大量破壊兵器巡る米戦略を批判 対抗姿勢を継続

10月4日、北朝鮮は、米国が大量破壊兵器に対抗するための新戦略で北朝鮮を持続的な脅威と見なしたことを非難した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が国防省報道官の声明を伝えた。写真は北朝鮮の旗。ジュネーブで2014年10月撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)
Hyunsu Yim
[ソウル 4日 ロイター] - 北朝鮮は、米国が大量破壊兵器に対抗するための新戦略で北朝鮮を持続的な脅威と見なしたことを非難した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が4日、国防省報道官の声明を伝えた。
報道官は、韓国との合同軍事訓練や戦略原子力潜水艦の派遣に言及し、米国が核の脅威を増大させていると非難。
また、米国防総省が9月28日に発表した戦略で、中国について安全保障上の重大な課題と認識したことやロシアを「差し迫った脅威」と見なしたことも批判。独立主権国家に対する「政治的挑発だ」とした。
米国防総省は戦略で「北朝鮮、イラン、暴力的な過激派組織は大量破壊兵器の能力をさらに追求し開発し続けており、依然として持続的な脅威だ」としている。
KCNAによると、報道官は「最も圧倒的で持続的な対応戦略」で米軍の戦略に対抗すると述べ、核に関する憲法改正に言及した。
KCNAは先週、最高人民会議(国会に相当)が核戦力に関する政策の法制化に向け、憲法改正案を採択したと伝えた。
韓国国防省は4日の声明で北朝鮮の憲法改正を批判し、国際社会で「一層の孤立」を招き、国民の苦境を悪化させることになると指摘。尹錫悦大統領の先月の発言を踏襲する形で、北朝鮮が核兵器を使用すれば体制が終末を迎えることになると警告した。