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カンボジア新首相、国際会議で演説 50年までの高所得国入り目指す
9月4日、カンボジアのフン・マネット新首相は就任後初めて国際会議で演説し、2050年までに高所得国入りを目指す構想を明らかにした。プノンペンで先月21日撮影(2023年 ロイター/Cindy Liu)
Kate Lamb
[ジャカルタ 4日 ロイター] - カンボジアのフン・マネット新首相は4日、就任後初めて国際会議で演説し、2050年までに高所得国入りを目指す構想を明らかにした。
議会は先月、40年近く首相を務めたフン・セン氏の後継に長男のフン・マネット氏(45)を選任した。
フン・マネット氏はインドネシアで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)のビジネスフォーラムで演説し、カンボジアは「50年までの高所得国入りを実現するため、苦労して勝ち取った平和を守り、国の開発を加速する」総合的な国家経済ビジョンでを打ち出したと説明。
「五角形戦略」と呼ぶこのビジョンでは、人的資本の開発、デジタル経済、包摂性、持続可能性を重視していると述べた。
カンボジアは長年の内戦で経済が疲弊したが、現在では経済成長率7%の低中所得国に発展しているとも指摘した。
大国間の地政学的な競争が激しくなり「ASEAN全体の平和、安全保障、繁栄」を圧迫しているとも発言。「戦争を戦争によって終わらせることはできない」とし、主権国家を武力で脅すことに反対するようASEANと国際社会に呼びかけた。「(ASEANと国連は)独立、主権、領土の一体性、不干渉の精神を貫くべきだ」と主張した。