スペイン中部で大規模洪水、3人死亡 記録的降雨で

９月４日、 スペイン中部で記録的豪雨による洪水が発生し、少なくとも３人が死亡、３人が行方不明となっている。写真はアルデアデルフレスノの橋崩落現場付近で行方不明者を探す救助隊（２０２３年　ロイター/Susana Vera）

[マドリード　４日　ロイター] - スペイン中部で記録的豪雨による洪水が発生し、少なくとも３人が死亡、３人が行方不明となっている。当局が４日明らかにした。道路や地下鉄、高速鉄道が機能不全状態という。

非常事態当局によると、マドリードの南西５０キロにあるトレド地域では、自宅の屋根で助けを求めている人々を救出するためヘリが出動した。

洪水は３日と４日午前に発生。マドリードのほか、カスティーリャラマンチャ、カタルーニャ、バレンシア地域で道路が泥の河のようになり、自動車やごみが流れ、一部地域ではひょうが降った。

３人が死亡したトレド近郊では、スペイン国立気象庁（ＡＥＭＥＴ）が３日に１平方メートル当たり９０リットルという記録的降雨を観測した。

警察によると、３人の死者の１人は青年で、満水状態のエレベーター内で死亡。もう１人は洪水発生時に自動車内でなくなった。別の５０代の男性は行方不明と報告されていたが、午後に自宅近くの川に浮かんでいるのを発見された。