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スーダン難民100万人突破、食料不足と医療崩壊が深刻化=国連

2023年08月16日(水)12時27分

 8月15日、国連は、4カ月にわたって内戦が続いているアフリカ北東部スーダンから周辺国へ逃れた難民が100万人を超えたと指摘、国内では食料が不足している上、医療を受けられずに人々が死亡していると警告した。写真は避難してきたスーダン人の荷物を運ぶ荷車に、チャド軍の軍人が近づく様子。チャドのアドレで4日撮影(2023年 ロイター/Zohra Bensemra)

[15日 ロイター] - 国連は15日、4カ月にわたって内戦が続いているアフリカ北東部スーダンから周辺国へ逃れた難民が100万人を超えたと指摘、国内では食料が不足している上、医療を受けられずに人々が死亡していると警告した。

スーダンでは軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘が4月15日に始まり、首都ハルツーム近郊や西部ダルフール地方では今なお激しい軍事衝突が続いている。

国連の複数機関は合同声明で「農家が自分や隣人の食糧を確保するために穀物を作付けするには時間切れとなりつつある。医療の供給は乏しい。状況は制御不能となりつつある」と訴えた。

国際移住機関(IOM)の週間統計によると、内戦によりスーダンから周辺国へ逃れた難民は101万7449人。スーダン国内で住居を失った人は343万3025人に上る。

ハルツームやダルフール地方、コルドファン地方にとどまっている何百人もの人々は横行する略奪、長期にわたる停電、通信の遮断、断水に見舞われている。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のエリザベス・スロッセル報道官はジュネーブでの記者会見で、殺害された人の多くの遺体が身元確認もされないまま放置されていると指摘。殺害された人は4000人を超えるとの推計を示した。

*カテゴリーを追加して再送します。

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