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岸田首相、UAEと戦略的提携協議 エネ供給・脱炭素技術が焦点
7月17日、中東3カ国を歴訪している岸田文雄首相(写真左)は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビでムハンマド大統領(写真右)と会談した。提供写真(2023年 ロイター/UAE Presidential Court)
[アブダビ 17日 ロイター] - 中東3カ国を歴訪している岸田文雄首相は17日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでムハンマド大統領と会談した。包括的・戦略的パートナーシップについて協議し、さまざまな分野で複数の合意を結んだ。国営の首長国通信(WAM)が伝えた。
岸田首相は今回の歴訪で、エネルギーの安定供給確保と日本の脱炭素技術提供に焦点を置いている。
日本は脱炭素化に向けた技術開発を積極的に進め、2050年までにカーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)実現を目指す。今年11月にドバイで国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が開催されるのを前にエネルギー産出国も排出実質ゼロの目標を掲げており、岸田首相は日本のノウハウもアピールしたい考えだ。
UAEに先立ち16日にはサウジアラビアを訪問。同国は日本への石油安定供給に引き続き尽力し、クリーン水素、アンモニア、再生炭素燃料などの分野で日本との協力を継続すると表明した。
岸田首相はサウジのムハンマド皇太子と会談し、世界の国々の脱炭素化の取り組みを支援するイニシアチブ創設で一致した。サウジ国営通信(SPA)が17日報じた。日本の外務省によると、両国は外相級の戦略対話を創設することでも合意した。