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G20財務相、途上国の債務再編で進展せず 国内問題で欠席多く

2023年07月18日(火)09時38分

 7月17日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が、インド西部ガンディナガルで開幕した。写真は13日撮影(2023年 ロイター/Amit Dave)

[ガンディナガル(インド) 17日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が17日、インド西部ガンディナガルで開幕した。2日間の日程で、初日は途上国の債務再編を巡る議論で主要な相違点を克服できず、ほぼ進展がなかった。国内問題への対応で出席者が少なかったことも障害となった。

アフリカのザンビアが先月、63億ドルの債務再編で債権国と合意したことから、交渉長期化に直面している他の債務国にとって突破口になるとみられていた。

しかし、会議に参加した当局者によると、各国はザンビアの合意を債務再編モデルとして利用することに同意しなかった。また、多くの国が自国の経済的課題を抱える中、途上国への新たな融資について消極姿勢が目立ったという。

別の当局者は、多くの国が会議を欠席したことがこの問題の進展をさらに遅らせたと指摘。出席した財務相は13人だったと述べた。

複数の財務相は「優先事項」である国内問題への対応で会議を欠席せざるを得なかったという。

今回の会議は9月に行われるG20首脳会議の基礎固めとして重要とみられている。

ロイター
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